CPIで上がるのか?下がるのか? ~2023年1月限月 木曜日(1/12)取引最終日~

日経225オプション

Monthly SQ日である今週に、結構重要な経済イベントがある。 米消費者物価指数(CPI)だ。 過去、この指標により、相場が急騰したり、急落したりする。
通常の年であればそれほどマーケットが揺り動かされる状況ではないが、今は金融引き締めの真っ只中。 CPIの結果は、相場に大きな影響を与える。
9月以降のCPIによる相場変動は、過去のブログを参照頂きたい。

米国11月のCPI結果 ~2022年12月第3週限月 火曜日(12/13)22:30後~
運命のCPI ~2022年11月限月 木曜日(11/10)取引最終日~
運命のCPI結果 ~2022年10月限月 木曜日(10/13)取引最終日~
2022年9月第3週限月 水曜日(9/14) – CPIショック再び

さて、今年になってからの日経平均は、米国と連動して上下したり、しなかったりと、動きが読みづらい状況が続いていた。 これも昨年の日銀ショックのせいである。
その最中のCPIなので、CPI発表後、相場がどの方向に、どれくらい変動するのかが皆目わからなかった。 そこで今週はCPI前に手仕舞うことも考えていた。

これまで、仕込んだポジションに対してSQ日の損益を計算するものはEXCELで作っていたが、SQ前の期中の損益を計算するツールがなかった。 一部証券会社がWebベースでツールを提供しているが、入力の仕方が面倒だったり、便利そうなツールを提供している証券会社の口座を持っていなかったりと、何かと不便に感じていたので、EXCELで自作してみた。 VBAなしの通常関数のみで。

その計算結果によると、今日1/12まで待ち、日経平均が26500円前後であれば、利益が出そうな感じだった。 (青い太い線が1/12時点の利益曲線。 赤い線はSQ日の利益曲線。)

あくまで理論値であることと、パラメーターの設定(特にVI)によって、シミュレーションの精度は変わってくるが、これによると今日の日経平均であればSQ前に手仕舞っても利益が出ることになる。

ところが、結論として、今回はSQ前に手仕舞うことが出来なかった

理由は、

  1. 時間が経てば立つほどオプションプレミアムが剥がれ落ちるので、後場で日経平均が落ちるタイミングを待っていた。
  2. しかし、日経平均は横ばいで落ちることもなく26,400円台後半をうろついていた

為である。
実際の今日の日経平均の動きは以下の通り。

手仕舞うのは諦めて、CPIに向けた策を打つことにした。

先ずは、コール売り側だが、一番ATMに近いものは「C 26,750売」となる。 マーケットでは、今回のCPIでインフレ減速となる事が明確になると予想されていることも有り、上昇する局面も考えられるが、26,460円辺りから上昇した場合、26,750円に届く可能性もあると考え、「C 26,750売」をロールアップすることにした。

 23-01 C 26,750 32円 1枚 → 55円で手仕舞い (-23,000円の損失)
 23-01 C 26,875 33円 1枚 にロールアップ

これで、SQ値が26,875円まで上がっても、損失にはならない状態になった。

そして、利益を積み上げるために、下にプット売を仕込んだ。

 23-01 C 26,000 33円 1枚

これで、今週の取引を終えた。
最終的なポジションは以下の通り。

さぁ! これで、CPIを迎え撃つ! 吉と出るか凶と出るか!

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