金融政策決定会合を猫耳スプレッドで迎え撃つ(つもり) ~2023年1月第3週限月 火曜日(1/17)~

日経225オプション

今日から始まっている日銀金融政策決定会合。 明日の正午には金融政策の結果が発表される。 先月の会合では、誰もが想像していなかった実質的な金利引き上げを発表し、相場は大混乱した。 その恐怖感を抱いたまま、また明日の発表を待っている状態である。
また新たなるネガティブサプライズがあるのでは無いかと、戦々恐々としている。

前週のCPIの時も、リスクヘッジのために事前に手仕舞おうかと考えていたが、そのまま勝負をして、結果として何とか利益を得ることが出来た。 市場では日銀の方策に関して色々な噂が飛び交い、本当にどの様な結末になるかは明日になってみないとわからない状態ではある。

今日の日経平均の動きだが、大きなマーケットイベントを控えた場合、通常ならばその直前までは方向感が定まらず、もみ合うケースが多いのだが、今日は寄り付きから上昇を始め、26,000円を超え、26,150円付近までたどり着いた。

1/17 日経平均 日中 5分足

今日は上昇したので楽観できるかと思いきや、日銀の発表でまたもやズドンと行く可能性もある。いずれにしても、どの様な結果に対しても(ある程度は)対応できるようなストラテジーにしておく必要がある。

昨日時点では、”レシオ・プット・スプレッド+プット裸売り”、というポジションを取っていた。昨日時点での損益カーブは以下の通り。

この場合、損益分岐点が 25,375円付近だが、昨日のATMが25,800円前後だったため、日銀の発表がネガティブ視され、500円程度急落すると利益はマイナス転換してしまう。 (今日の終値で考えると、800円弱の下落で損益分岐点に到達)

そこで、今日の対応の1つは、プット側の損益分岐点をもう少し下側にずらす ことであった。

先ずは、

 23-01-3W P 25,375 83円 1枚

を仕込んだ。 これにより、レシオ・プット・スプレッドをバタフライ・スプレッドに転換させた。

ただ、この状態だと、25,400以下の部分と、25,900円以上がマイナスになってしまう

従い、日経平均が上昇しているのを好機と見て、レシオ・コール・スプレッドを追加することにした。

 23-01-3W C 25,875 445円 1枚
 23-01-3W C 26,250 225円 2枚

そして、最後に利益を底上げするために、少し上の方のコールに裸売りを仕込んだ。
(ここまでは上がらないだろうという読みで)

 23-01-3W C 26,750 57円 1枚

これらの仕込みにより、最終的にな損益カーブは以下のようになった。

深く意図していた訳では無いが、またまた、猫耳スプレッドを形成してしまった。(今度は、片耳が折れているので、片耳折れスプレッドと言うべきか。)

今回のストラテジーの特徴は、

  • 上側は、26,625円までの上昇に耐えれる。
  • 下側は、25,125円までの下落に耐えれる
  • 右側の耳のピーク(26,250円)にSQが着地すると、376,000円の利益
  • 左側の折れ耳(25,625~25,750円)にSQが着地すると、251,000円の利益
  • 耳と耳の間(25,875~26,000円)にSQが着地しても、126,000円の利益

今日の終値(26,138.68円)から考えると、下側の許容値は、1000円も差があるので、ひとまずは安心できる形と思う。 弱点は、上昇した場合だ。

今回の日銀の政策発表で日経平均は下落すると読んでいるが、もし上昇した場合は今日の終値から約500円しか値幅が無い。 その時は何らかの手を打つ必要がある。

なお、前回のCPIの時と今週の日銀会合は、状況が少し異なっている。 先週のCPIはその週の取引終了した後の発表なので、決め打ちでストラテジーを組んで、そのポジションで戦うしか無かった。 その一方、今回の日銀の発表は水曜日なので、発表後の相場の動きを見た上で、何らかの対処をする時間がある

明日の発表後の動きを見てどの様にするのかを今のうちからシミュレーションしておこうと思う。

今日のポジション詳細は以下の通り。

今日20:30現在、日経CFDは26,150円付近に留まっている。 今日の米国市場の動きにより、明日のAMの日経平均の位置が決まるが、その後の日銀の発表に注目だ。

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