2022年11月第3週限月の振り返り ~ビビりながら仕込むも、結局日経は動かず~

振り返り

今週は、大きなマーケットイベントも無く、平穏な一週間であった。(ポーランドにミサイルが落ちた事以外は・・・) 結局日経平均がほとんど動かない珍しい一週間だったと思う。

11/11 金曜日 ~前週での仕込み~

前週に引き続き、まだオプションプレミアムがそれなりにある内に、ATMから少し離れた位置で売り仕込みをして利益を取る戦略を取った。

 22-11 3W C 29,125 31円 1枚

無論、2022年10月第1週限月の様に日経平均が連日上昇するような状況になれば、このコール売りポジションは危険な状態となる。 ただ、日経平均の変動幅として、上限を29,000円と予想した為、それより少し上の29,125円は到達しないだろうとの読みから、一旦この権利行使価格で売り仕込みをした。

結果としては正解で、こんなところまで到達する気配もなかった(汗)

11/14 月曜日 ~上昇する勢いが無くなる~

前週はCPI発表の影響もあり、力強い上昇で終えたが、月曜日は、利益確定やソフトバンクグループの下落に引きづられて、陰線をつける結果となった。

プット側のオプションプレミアムがパッとしない中、安全圏であろう27,375円にプット売を仕込むことにした。

 ②22-11 3W P 27,375 35円 1枚

11/15 火曜日 ~揉み合いが続く~

先週のCPI(消費者物価指数)に引き続き、PPI(生産者物価指数)も低下しており、インフレ抑制の好材料となったが、日経先物はそれほど反応せず。 揉み合いが続いた。

それならばと、
 ③ 22-11 3W P 27,375 32円 1枚
を仕込んでみた。

11/16 水曜日 ~ミサイル落ちて株下がるも、結局揉み合い~

見出しのとおりなのだが、この日ミサイルがポーランド(NATO加盟国)に落ちたというニュースで、地政学リスクを嫌気して、各指標が下落した。

日経平均も引きずられるかのようにズルズルと下落したので、保険のためのプット買を仕込んだ。
 ④ 22-11 3W P 27,375 32円 1枚
しかし、日経平均は元の場所に戻る動きを見せので、この「プット買」を手仕舞った。
 ④ 22-11 3W P 27,375 32円 1枚
   → 10円で手仕舞い(-22,000の損失

このまま揉み合いそうな雰囲気があり、もう水曜日だったので、コール側に売りを仕込んだ。
 ⑤ 22-11 3W C 28,500 23円 1枚

11/17 木曜日 ~ミスをやらかす~

木曜日になっても、日経平均は相変わらずの揉み合い。 今週はどうなってるの?? 最後に3枚目の「プット売」を仕込もうと思い、証拠金がどれくらい上がるのかを確かめる意味でも、約定しない金額で「プット売」を仕込んでみた

が、何を間違ったか「プット買」を注文しており、あえなく約定・・・・
 ⑥ 22-11 3W P 27,500 10円 1枚
あわよくば、少額に利益になるかと思って、暫く見ていたが、その気配がなかったので、そそくさと手仕舞い。
 ⑥ 22-11 3W P 27,500 10円 1枚
  → 7円で手仕舞い(-3,000円の損失

考察と対策

前回の振り返りと同様、過去3週間のポジションを比較してみる。

過去3週間のポジションと利益

前回、11月第1週限月と11月限月を比較した時に、この様な考察をした。

片や、11月第1週限月と11月限月における利益額については、共通点がある。

  • 買いポジション挿入やロールダウンをしたことによって損失が出ている。(上の表の赤丸部分) これが無ければ、過去2週間はほぼ同じ利益(約10万円)になったと考えられる。
  • ただし、FOMCやCPI等、経済指標が大きく動くイベントが、取引最終日以降に有ったため、リスクヘッジとしてのオプションのメンテナンスは必要だったと思う。

今週の損失部分(P 27,375買の手仕舞いによる損失。-22,000円)も同じことが言えると思う。 保険用途で慌てて「プット買」を入れたが、もし日経平均がそのまま下落する結果になっていたのであれば、損失を縮小させる役割は果たしたかと思う。

後検討する必要があるとすれば、その様な保険・ロールを判断する時のタイミングだ。
実際何か手を加える判断をした時のATMとの値差を、先週・今週で比較してみると、

先週の11月限月では、ATMが500円差まで迫った時に、ロールダウンしている。
その一方、今週はATMが375円差まで近づいた時に「プット買」を入れている。

  • 先週の500円差でのアクション(この場合はロールダウン)については、通常であれば大きすぎると思うが、CPI発表前ということもあり、大きめの値差を取ったのはリスクヘッジの観点から正解だったと思う。
  • 今週の375円差でのアクション(この場合は、「プット買」の仕込み)については、クレジットスプレッドなどの保険を入れていない状態であれば、値差的には妥当かと思う。
    ただし、今回は地政学リスクの勃発ということで、経済指標が通常と異なる値動きをする可能性があるので、500円差の時にアクションを取っておいても良かったのではないかと考える。

状況によって、取るべきアクションは変わってくるので、適宜判断基準を設定したい。

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