2023年1月限月の振り返り ~バタフライ・スプレッドで初の成功~

振り返り

今週はCPIという節目のイベントが有ったので、乗り切れるかどうか不安を抱えながらの取引だった。 CPI前は利上げ減速期待から、米国指標がジワジワと上昇し、それにつられて日本指標も26,400円程度まで上昇していた。
CPIの結果は市場予想通りだったが、その後下落に転じたことが個人的には良い結果となった。

それでは、今週 2023年1月限月の取引結果を説明したい。

1/6 金曜日 ~前週の仕込み~

年初に取り敢えずプラスで終えれたことに気を良くした私は、翌週の2023年1月限月の仕込みをすることにした。

日銀ショック以降、上昇する力が弱くなっていると感じたので、まだ日経平均が25,900円台半ばにある段階で、レシオ・コール・スプレッドを仕込んだ。

 23-01 C 26,000 230円 1枚
 23-01 C 26,250 125円 2枚

1/6 2023年1月限月の仕込み

これで、26,500円辺りまでは利益がでる状況だ。 それに加えて安全圏(とその時は思っていた)「C 26,750」にも売りを仕込んだ。

 23-01 C 26,750 32円 1枚

1/9 月曜日 ~祝日につき休場~

てっきり、祝日取引があると思っていたので、日経先物・CFDが急騰すれば、対応しようと思っていたのだが、この日は2023年で唯一祝日取引がない日だった・・・

日本指標や先物が動かない中、米国市場を基盤とする日経CFDはこの日も動いており、日経CFDは瞬く間に26,500円に肉薄する動きを見せたが、ただただ動いているのを傍観せざるを得なかった。

この時点のレシオ・コール・スプレッドの損益カーブは以下の通りだった。

1/10 火曜日 ~リスク回避のバタフライ・スプレッドへ~

上昇した時のリスク回避のため、レシオ・コール・スプレッドをバタフライ・スプレッドに変形させた。

 ⑤ 23-01 C 26,500 79円 1枚

(一度「C 26,500買」を仕込んだ(④)のだが、日経平均が下がる仕草を見せたので、一度手仕舞った。ただその後、改めて上記⑤を仕込み直さざるを得なくなった。)
その後にプット売りも仕込んでおいた。

 ⑥ 23-01 P 25,625 41円 1枚

この時点での損益カーブは以下の通り。

1/11 水曜日 ~バタフライ・スプレッドをキープして静観~

この日、日経平均が更に上昇したのでバタフライ・スプレッドに移行して正解だった。 それ程やることも無かったので、利益追加の為に「コール売」を仕込んだ。

 ⑦ 23-01 C 26,875 34円 1枚

翌日のCPIに向け、何をすべきかを考えつつ、タイムディケイを有効利用するために、静観した。

水曜日時点の損益カーブは以下の通り。

1/12 木曜日 ~CPIと勝負するか、手仕舞うかの判断~

CPIを翌日未明に控える中、ポジションを手仕舞って薄利(または微損)でCPIを切り抜けるか、それともCPIと勝負するか悩んだ。 結果、勝負することにした。

勝負をするに当たり、「C 26,750売」をロールアップし、利益を追加させるために、「P 26,000売」を仕込んだ。

 ② 23-01 C 26,750 売 32円 1枚
 → 55円で手仕舞い(-23,000の損失
 ⑦ 23-01 C 26,875 33円 1枚
にロールアップ

 ⑥ 23-01 P 26,000 33円 1枚

最終的な損益カーブは以下の通り。

1/13 金曜日 ~CPI結果とSQ値

1/13未明のCPIは市場予想通りの結果だった。 そのまま上昇すると思いきや、下落に転じ一時は26,000円を割る展開を見せ、「P 26,000売」を仕込んだことを後悔した。
ただ、その後上昇に転じて26,200円台をさまよう動きを見せた。
そう、その付近は、バタフライ・スプレッドの利益の山の辺り。

結果、2023年1月限月のSQ値は、26,325円 21銭
運良く利益の山にSQ値が着地した。

今週の損益は、+214,790円の利益だった。(手数料を引いて、+212,118円の利益)

まとめと考察

これまで、殆ど売りオプションのみで利益を積み上げてきた私だが、証拠金の少なさの故に、仕込める売りオプションが限られており、正にこの1年強は小さな利益を積み重ねてリカバリーしてきた。

それがストラテジーが当たると、限られた証拠金でもそれなりの利益が獲得できることが、今回のケースで実感出来た。(もちろん、頭ではそうだということは分かってはいたが、実現したことが無いので、すぐ利益に繋がるショートストラングルに頼りがちになる。)

無論、レシオ・スプレッドは万能ではなく、特にレシオ・プット・スプレッドを組んでいる時に、コロナウイルス勃発時レベルの急落に見舞われたら、かなりの損失を食らうことになる。
即座に損切りできる体制を取った上で、やれることをやるという姿勢が必要なのだと思う。

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