日銀ショックに見舞われた傷を引きずりながらの今週。 結果的には大幅な巻き返しにはならなかったが、いつものハラハラドキドキから考えると、精神的には安定した週だった。
12/23 金曜日 ~前週の仕込み~
日銀ショックで急激な急落を経験した後だったので、特に下方向の仕込みには腰が引けたが、それでも売りメインでするのであれば、オプションプレミアムが高い内に仕込まないと利益が取れないので、仕込むことにした。
ただ、コールとプット同時に売り仕込みをすることで、少なくともどちらかは生き残る様にした。(今までは、片方だけ売り仕込みをした後に、その反対の仕込み時期を逸してしまい、更に株価が、売り仕込みをした方に動くことで、損失を生む結果になっていた。)
① 22-12-5W P 25,375 売 53円 1枚
② 22-12-5W C 26,875 売 41円 1枚
裸売りだが、今週が平穏であれば、94,000円の利益になる。
12/26 月曜日 ~米国市場休場の隙にレシオスプレッドを組む~
クリスマス休暇の振替休日のため、米国市場はお休み。 そのせいも有り、日経平均の動きも緩慢でほとんど動きがなかった。
複数のポジションを仕込む必要のあるストラテジーを組むには良いタイミングだと思い、レシオ・プット・スプレッドを仕込んでみた。
③ 22-12-5W P 26,250 買 195円 x 1枚
④ 22-12-5W P 26,000 売 105円 X 2枚
12/27 火曜日 ~猫耳スプレッドの完成~
前日にレシオ・プット・スプレッド組めたとこに気を良くしたので、今度はコール側にもレシオスプレッドを組んでみることにした。
⑤ 22-12-5W C 26,500 買 125円 x 1枚
すぐに、コール売をしようと思ったが約定せず。 その後日経平均が上がったので、良いオプションプレミアムで仕込むことが出来た。
⑥ 22-12-5W C 26,750 売 65円 x 1枚
⑦ 22-12-5W C 26,750 売 81円 x 1枚
その結果、初の「猫耳スプレッド」を組むことが出来た。
12/28 水曜日 ~鉄壁な猫耳スプレッド~
日経平均が揉み合いだったことと、猫耳スプレッドを組んでしまっているため、これ以上することが無く、この日は静観となった。
ただ、日経平均は猫耳スプレッドの耳と耳の間をさまようばかりで、大きな利益が享受できる「耳」部分には来なかった。 これを解消するために何か出来ないかと考えるようになった。
12/29 木曜日 ~取引最終日~
日経平均が下落したため、レシオ・コール・スプレッドの「買い」とその上の裸売りを手仕舞った。
② 22-12-5W C 27,875 売 41円 1枚
→ 5円で利確 (+36,000円の利益)
⑤ 22-12-5W C 26,500 買 125円 1枚
→ 3円で手仕舞い (-122,000円の損失)
日経平均が、「耳」の部分に来たので、利益急増を期待しつつ、取引を終了した。
12/29 金曜日 ~ Weekly SQ日 ~
日経平均が軟調なので、このままレシオ・プット・スプレッドの「耳部分」で着地してくれるかと期待したが、夜間取引での米国市場が急騰したこともあり、ヨワヨワの日経平均も追随して上昇してしまった。
結果、狙ったかのように「耳部分」を外して着地。 大幅利益とならなかった(涙)
結果損益は、+138,000円の利益に留まった。(手数料を引いて、+135,368円の利益)
30万円ぐらいの利益を期待したのだが・・・
まとめと考察
今週は、猫耳スプレッド(レシオ・プット・スプレッドとレシオ・コール・スプレッドの組み合わせ)が良い形で組めたことが一番良かった。 そのお陰で場中は日経平均が変動しても冷静でいられた。寧ろ、変動してほしいぐらいだった。
ただ、それだけにもっと貪欲に利益を追求してみても良かったのではないかと反省している。
猫耳スプレッドを組めたこと自体は、言うことなしに二重丸。
ただ、その後の対処の仕方に問題があったと感じた。
1.レシオ・コール・スプレッドの「買い」オプションの手仕舞いが遅い
- 「⑤ C 26,500 買」 の手仕舞いが遅く、オプションプレミアムが3円で手仕舞ってしまった。
このポジションは、火曜日に手仕舞えたら一番良かったが、日経平均が上がったタイミングなので、判断は難しいと思う。 - しかし、せめて水曜日に手仕舞うべきだったと思う。この日に手仕舞えれば、オプションプレミアムは40~50円だったので、利益を嵩上げできた。
2. レシオ・プット・スプレッドの「買い」オプションを手仕舞うべきだった
- 木曜日時点で、日経平均が26,000円付近に来たが、ここでレシオ・プット・スプレッドの「③ P 26,250 買」を手仕舞うかどうか迷った。 ③を手仕舞えば、ショートストラングルの形になり、26,000円以上で、30万円を超える利益になる。
この形であっても、25,800円ぐらいまでの下げであれば、利益で終わる。 これまでの下げ幅を見ると、下がっても25,900円ぐらいではないかと予想はしていたが、仕込む勇気がなかった。
3. 今後の進め方
今週の利益を見ると、仕込めるオプションの数(コール・プット それぞれ2枚づつ程度)にしては、悪くない成績だったと思う。 これまで、「売り」オプションメインでやってきたが、2枚ずつだとリスクを冒さない限り利益を上げにくい。
これは、やはり「買い」オプションの力が大きい。 買いはITMにならない限りオプションプレミアム分損失になってしまうが、ITMになればなるほど威力を発揮する。
レシオ・スプレッドが万能では無いが、やはり「買い」オプションを使ったストラテジーを活用していくべきだろう。
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