私の日経225オプション取引凋落の軌跡（5）～快進撃という落とし穴の始まり～

これまでの話は下記を参照のこと。

私の日経225オプション取引凋落の軌跡（1）～順調なスタート～
私の日経225オプション取引凋落の軌跡（2）～初の損失擦り傷程度～
私の日経225オプション取引凋落の軌跡（3）～証拠金を積み増して売建玉で稼ぐ～
私の日経225オプション取引凋落の軌跡（4）～裸売りの恐怖初体験～

2021年5月限月（Monthly SQ）にて、-471,356円の損失を喰らった私。
その教訓も生かし、先に多くの売りポジションを仕込まずに、日経平均の動きを見ながら、遠目のポジションから売りポジションを仕込んで行くようになった。（この時は、スプレッドなどの戦略を組む頭はなく、ひたすらショートストラングルのみでの勝負であった。）

慎重に、慎重にという心はありながら、その一方で「損失を取り戻したい！」という気持ちは常に心の何処かに有った。慎重を期すようにはなったものの、この辺りからある危険な変化があった。

売りポジションを入れる際に、今までは1枚ずつ仕込んでいたが、2枚仕込むようになった。
少しでも損失を回避したい、という思いから取引終了日に、駆け込みでATMに近い売りポジションを入れるようになった。

その結果、危なっかしいポジションは有ったものの、30万円/週以上の利益を叩き出すことが出来た。

実際の建玉と日経平均の位置関係は以下の通り。

この結果、大きな損失を喰らったにも関わらず、5月の単月で+474,604円の利益となった。

ここまで来ると、夢の100万円/月にチャレンジしたくなる。 25万円/週が達成できれば、月額100万円は可能だ。
ただ、週によっては利益が低くなることもあると思うので、30万円/週ぐらいは狙っていきたいと考え始めた。（先人たちからは、この様に目標を決めてしまう事は良くない、と言われているが、この当時はまさしくそのNG行為を地で行っている感じであった。）

ビギナーズラックに始まり、ある程度安定的に利益を積み上げてこれたことから、これが自分の実力と勘違いをし始める事になる。

（つづく）