インフレ懸念が再発する恐れがあったため、今週のCPI後の動きが気になったが、今週も無難に着地できた。
2/10 金曜日 ~前週の仕込み~
今回も、前の週の金曜日にコール売りを仕込んだ。
レンジ相場が続く中で、下がるリスクはあっても、急騰するリスクは少ないだろうと考えた。 そうであれば、オプションプレミアムの時間価値が剥がれ落ちる前にコール売りを仕込んでおくべきと考えたからである。
① 23-02-3W C 28,500 売 32円 1枚
そういえば、先週(2023年2月限月)もその前の金曜日に、「C 28,500売」を仕込んだな・・・
2/13 月曜日 ~早めに2つ目のコール売りを仕込む~
前週の米国相場軟調の流れを受けて、下落から始まった日経平均。 前週と同様、売りを仕込むのであれば、コール側が無難という考えから、オプションプレミアムが低下する前に、コール売りをもう一つ仕込むことにした。
② 23-02-3W C 28,125 売 28円 1枚
本当は、前週時点で①を2枚仕込めていたら良かったのだが・・・・
2/14 火曜日 ~CPIは予想値より上振れ~
火曜日の22:30にCPI発表があり、その結果どの様に動くかが注目ポイントだった。
まだ、プット売りをしていないので、下に動く分には問題ないが、万が一上に動いた場合、前日に仕込んだ「C 28,125売」がピンチになる。
そこで、保険も兼ねてCPI発表前にコール売を仕込んでおくことにした。
③ 23-02-3W C 28,250 買 15円 1枚
さてさて、米・1月消費者物価指数(CPI)の結果はと言うと、予想を上回り前年比+6.4%となった。 つまり、想定よりインフレが減速してない = ターミナルレート(到達金利)の上昇、またはそれの長期維持、が懸念されることとなる。
さて、市場の反応は?というと、
上に下にブンブン振れて、何方に動くかわからない状況であった。
兎に角、上昇一辺倒にはなりそうになかったため、保険で仕込んだコール売りを手仕舞うことにした。
③ 23-02-3W C 28,250 買 15円 1枚 → 5円で手仕舞い (-10,000円の損失)
損失にはなったが、このポジションは保険だったので、これはこれで良しとしよう。
2/15 水曜日 ~いよいよプット売りを仕込む~
ここまで大きな変動無く、レンジ相場の様相を呈している。 しかし、もう水曜日。 まだ仕込んでいないプット売を仕込むのであれば、今日が最後だと思わなくてはならない。
直近の最安値が、27,266円なので、ここより下を狙ってプット売りを仕込んだ。
④ 23-02-3W P 27,125 売 21円 1枚
⑤ 23-02-3W P 27,000 売 13円 1枚
何故④を2枚ではなく、④⑤に分けたかと言うと、想定以上に日経平均が下落した際に、ロールダウンが必須となるが、その時の損失を少なくするためである。
2/16 木曜日 ~取引最終日は様子見で~
この日もレンジ相場で変動もなく。 (こちらとしては有り難い話だが) これ以上やることはなかったので、木曜日は何もせずに終わった。
この日の夜に米・生産者物価指数(PPI)があり、米国指標の下落に連動して、日経平均先物も下落に転じたが、元々、27,600円台の位置に居たので、仕込んだプット売りを気にするレベルまでは下落せずに終わった。
2/17 金曜日 ~今週も穏やかにSQを迎える~
木曜日夜間取引の動きを見る限りにおいて、日経先物・CFDがコール売り・プット売りのポジションを割り込む動きがなさそうだったので、安心してSQ日を迎えることが出来た。
2023年2月第3週限月のSQ値は、
27,503円 19銭
であった。
そして、今週の損益は、+84,000円の利益だった。(手数料を引いて、+82,812円の利益)
まとめと考察
今週もまたまたレンジ相場故に安心して仕込める相場だったと思う。 ただ、レンジ相場とわかった上でもっとATMに近づけて仕込めればよかったのだが、その様な有機もなかったので、平凡な利益で甘んじるしかなかった。(まさしく、コツコツ・ドカンの”コツコツ”)
このレンジ相場は、17日も続いている。
最近の乱高下相場を経験している身としては、このレンジ相場に安易に乗っかれない心情がある。
2023年2月第1週限月
WKLY高値 27,547.67円
WKLY安値 27,302.22円
振れ幅 245.45円
2023年2月限月
WKLY高値 27,821.22円
WKLY安値 27,424.69円
振れ幅 396.53円
2023年2月第3週限月
WKLY高値 27,727.66円
WKLY安値 27,266.94円
振れ幅 460.72円
(※振れ幅の値は、月曜日の寄り付きから金曜日の寄り付きまでで計算している。)
CPIが有った影響もあってか、過去2週間よりは変動幅が大きいが、それでも小さい方である。
先月のように、レシオスプレッドを組みたかったが、1月の日銀逆ショックで、レシオスプレッドを突き抜けた経験がトラウマになっており、思い切った事が出来ていない。
VIXも日経VIも結構低い値になっており、そろそろ”ドカン”が来るのではないかと、身構えている。因みに、その対策として、来週(2023年2月第4週限月)のポジションに、プット側のデビットスプレッドを仕込んでいる。
さて、来週はどうなることやら。
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