今週は単週でみると久しぶりに利益が出た週であった。
前週の木曜・金曜に余計なことをして10月第4週限としては損失を出した(-128,000円)ものの、今週だけを見ると非常に良い成績である。(+241,000円) しかも、今週4つしかポジションを仕込んでいない。
まずは先週の行動を振り返ってみる。
10/20~21 木曜日~金曜日 (前週)~悪手は続いていた~
2022年10月第4週限のポジションは、前週の木曜日、丁度第3週限月が終わった直後の深夜に、コールとプットでクレジットスプレッドを組んだことから始まる。
まずは、以下のショートストラングルを仕込んだ。
22-10 4W C 28,000 売 71円 1枚
22-10 4W P 26,500 売 93円 1枚
その後に、保険のため、以下の買建玉を仕込んでコール側も、プット側もクレジットスプレッドにした。
22-10 4W C 28,125 買 40円 1枚
22-10 4W P 26,375 買 86円 1枚
クレジットスプレッドの仕込み方だが、今回は
C 28,000 売 71円 VS C 28,125 買 40円 → ○ 30円の値幅が取れた。
P 26,500 売 93円 VS P 26,375 買 86円 → X 値幅を取ろうと躊躇して失敗(7円の値幅)
という状況だった。 クレジットスプレッドにしろデビットスプレッドにしろ、基本は売建玉、買建玉を同時に仕込むべきなのだろう。
この時、1つ大きな失敗をやらかしている。
10/20は、27,006円で引けた日経平均だが、夜間取引では先物が急上昇し、27,300円程度まで上昇した。 最近の日経平均の動きを見ると、米国市場に引っ張られて下落するもののその後上昇するという底堅い動きをしていたので、正式に上昇すると思い込んだ。
そのため、慌てて、P 26,375 買 86円を損切りしてしまった。
そして、その後10/21早朝にかけて転がり落ちるように400円も下落することとなった。
先週金曜日のブログにも書いたように、以下のような状況であった。
本来、「ロールの250円ルール」に従えば、日経先物が26,750円まで下がって、ロールする決断をするのだが、前述のように保険のために入れていたP 26,375 買 86円を手仕舞っていて、P 26,500 売が裸売り状態だったので、26,900円を切った辺りだったのに
P 26,125 売にロールダウン
してしまった。
また、弱含むだろうと思い、同時にC 28,125 買 40円 も 損切りし、C 28,000 売 71円が裸売となった。(こちらについては、結果として問題はなかったが、日経平均が急騰していれば、明らかに影響がでていたので、悪手といえる。)
10/24 月曜日 ~寄り付き前の上昇に慌てて仕込む~
先週の金曜日は弱含んで終わった日経平均だったが、その夜の米国市場が好調だったため、朝の時間外取引では日経先物がまたまた27,300円付近に到達していた。
寄り付き前は、「今度こそ、上昇する!」という思いを沸き立たせた瞬間だった。
そこで、寄り付く前に、
22-10 4W P 26,500 売 61円 1枚
を仕込んだ。
日経平均は、その後一方的に下落したが、まだポジションまで距離があったことと、先週の教訓から余計なことをすると損失がふえるので、静観することとした。
10/25 火曜日 ~とりあえずポジポジ病を抑え込む~
水曜日になると、オプションプレミアムが剥がれてくるので、ATMからの距離を取って売り仕掛けをするとしたら、火曜日までにした方が良い。
ただ、「何もしない方が良いのでは?」というアドバイスもあり、また先週の失敗を教訓にすべきと、ポジションを入れるのはぐっと我慢することにした。
10/26 水曜日 ~まだまだ我慢!~
この日も日経平均は上昇。 やっとアク抜けして上昇するか?!と思わせるほど一弾上がって揉み合う展開だった。
日経平均の上昇により、「P 26,125 売」のオプションプレミアムは既に数円レベルになっていたので、利確することにした。
そして、利益を稼ぐためにもう少し上の権利行使価格のプット売りを入れようと画策。
日経平均が下がった時に引っかかる様に、
P 26,625売 や P 26,750売
の指値注文を入れたが、引っかからず。
そうしている内にオプションプレミアムが剥がれ落ちてきて、売り仕込みをするには魅力がなくなってきた。
10/27 木曜日 ~最後のP売を仕込む~
ここで、日経平均は1段下げて、27,300~27,400円辺りで揉み合う展開。
昨日に引き続き、P売をするポジションを探す日々だった。
P 26,875売 にしようか P 27,000売にしようか悩んだ挙げ句、27,000までは下がる可能性がある一方、下がっても26,900円辺りで跳ね返されるのではないか、という読みでリスクを取らない方を選んだ。
22-10 4W P 26,875 売 12円 1枚
を仕込んで、取引終了となった。
考察と対策
冒頭にも書いたが、今週の利益としては+241,000円だったが、2022年10月第4週限としては、前の週で損失を出しているので、それを加味すると+113,000円だった。 それでも、直近の利益額を見ると良い成績ではないかと思う。
では、何故成績が良かったのか? 恐らく、以下の2点になると思う。
- 今週の日経平均の変動幅が小さかった
- 余計な仕込みをしなかった。
最初のポイントだが、今週1週間の値動きを見てみると以下の通りだった。
実に一週間で603円しか変動していない。 また、日中の変動もそれほど大きくない。
そういう外部環境に加えて、余計なことをしなかった、ということが良かったのだと思う。
後は先週末の失敗の件。 先週の振り返りの第2項に、「ATMが迫ってきた場合のロールのルール」を記載したが、検討事項として、もう一つ加える必要がある。
2. ATMが迫ってきた場合のロールのルール
- ATMが250円まで迫ってきたらロールするとしたが、これは、クレジットスプレッドやデビットスプレッドを組んだ場合。
- 裸売りの場合、どこでロールするのかの基準を決める必要がある。
→ 当然250円より値幅が大きくなるが、そうなると「最初のポジション取り」と「ATMが迫ってきた時の曜日」を考慮する必要がある。
今週の検証はここまでとする。
他にも色々と検証したい項目もあるが、それはまた別途行って記事として挙げたいと思う。
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