私の日経225オプション取引 凋落の軌跡(12)~SQ日に思わぬ形で第2章の幕が上がる~

失敗

これまでの話は「凋落の軌跡 まとめ」ページを参照のこと。

2021年9月第1週限月の悲しき結果は、以下のリンクを参照のこと。

2021年9月3日(金) SQ後の動き(日中取引)

2021年9月第1週限月で、-1,705,600円の損失を食らってしまったSQ日の朝。
8月末までで、500万円の利益を生み出した後のこの大損失。

「まだ・・・トータルではプラス。」 そう自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせようとした。 しかし、いくら気持ちを切り替えようとしても、この週に受けた損失の衝撃は払拭することができなかった。

この週、1000円近く上昇して、全てのコール売オプションが焼かれたのだが、9/2の日経平均の日足を見ると、日経平均は一旦天井を匂わせる形になっていた(と、勝手に信じていた)
少なくとも、日経平均はここからしばらくもみ合うのではないか、と推測していた。

2021年9月第1週限月 日経平均の推移

ただ、今思えば、それは後付の希望的観測なのかもしれない。 SQになる前に、既に翌週の「2021年9月限月」を仕込んでいたので、そう信じざるを得なかったのかもしれない。

仕込んだオプション詳細は以下の通り。 (付番は、限月が変わったことで一旦リセット)

21-09 C 29,125 64円 1枚
21-09 C 29,250 48円 1枚
21-09 C 29,375 40円 1枚

21-09 P 28,000 66円 1枚
21-09 P 27,750 41円 1枚
21-09 P 27,625 34円 1枚

 

寄付き直後は、横ばいに推移しつつも、下がる気配も見られず、ゆっくりながら少し上を目指す動きを見せていた。

そこで、もう一つコール売りを入れることにした。

 21-09 C 29,500 30円 1枚

この週に大ダメージを食らったことで、少なからずメンタル的なダメージはあった。
そう、だからこそSQ日のこの日(9/3)だけは・・・

平和な1日を過ごしたい。

というのが、正直な気持ちだった。 
心の傷を癒せるような平穏な日であることを、心の底から願っていた。

 


さて、この時の時事情報を改めて見渡すと、世間のニュースは、もっぱらコロナと、パラリンピック自民党の総裁選の話題ばかりであった。

なお、自民党総裁選の話だが、この時、菅現首相、岸田氏、高市氏の三つ巴の対決になっていた。

引用: 朝日新聞デジタル 2021年8月31日

私自身は、誰が首相になるか、などは余り興味がなく、ただただ、流れるニュースを聞き流している程度であった。

しかし、この日の昼前、株式相場を揺るがすニュースが流れた。

 

 

 

 

菅首相、自民党総裁選に不出馬

引用: 東京新聞 Web 2021年9月3日

市場はこのニュースを好感し、日経平均は再び上昇を始めることとなった。
私の想定に反して・・・

なんじゃそりゃぁ!!!!
菅さん! 余計なことをしてくれるなよ・・・・(涙)

そう、この急騰で、コール売がいきなり危機にさらされることになる。

日経平均 5分足

うそでしょ・・・ ひどい
既に、「C29,125売」がATM状態。

大損失を喰らったのは、過去の話ではなく、まさしく同じ週。 上昇はまだ続くのか???
今回、ITMになったオプションを放ったらかして、まるまる損失にしてしまったという失敗をやらかした私。 同じ轍を踏むわけには行かない。

 

ええい! 「C29,125売」は損切りだ!


21-09 C 29,125 64円 1枚
→ 235円で手仕舞い(-171,000円の損失

そして、その損失をカバーすべく、上側にロールアップした。(魂のロールアップ!!)
 21-09 C 29,625 115円 1枚
 ⑨ 21-09 C 29,750 110円 1枚
 21-09 C 29,875 91円 2枚

日経平均 5分足

ちくしょう! 損失が止まらん・・・

いつもの癖で、日経平均が進む方向にオプションを仕込んでしまう(つまり逆張り)のだが、そろそろ反対側も仕込んでおいたほうが良いと思い、プットオプションも仕込んだ。



 21-09 P 27,875 40円 1枚

日経平均 5分足

一度上昇してからの日経平均は、29,000~29,100円を彷徨う動きを見せた。

今までであれば、
「ここが天井に違いない!」
と(悪い意味での)ポジティブな気持ちになるのだが、今回はそうではなかった。

これまで、全てが裏目裏目に出たことで、疑心暗鬼になり、えも言われぬ不安に苛まれるようになってしまった。 そう、日経平均の少し上にある 「C 29,250売」が不安の源泉であることは間違いなかった。

2021年9月3日。 2021年9月打1週限月のSQ日。
大引けまでに、何個か手を動かすことにした。

先ずは、不安の根源の「C 29,250売」を手仕舞い。
  21-09 C 29,250 48円 1枚 → 235円で手仕舞い (-187,000円の損失
そして、さらに上のポジションへ、涙のロールアップをした。
 21-09 C 29,875 100円 1枚

そして、心の何処かに有る、「そろそろ反転するだろう」という気持ちを抑えきれず、日経平均の下方にプット買いも仕込んだ。
 ⑬ 21-09 P 28,750 126円 1枚

日経平均 5分足

これまでは、SQ日はある意味給料日であり、その週の利益が確定するとともに、取引の緊張から解き放たれる瞬間であった。 そして、次週に向けて、どの様に仕込んで行こうかとじっくり考える日でもあった。

しかし、この週のSQ日は、悲劇のSQ日であり、大きな損失を抱えることになった初めてのSQ日で有るとともに、不安と緊張感から開放されないまま、この日を終えることになった。

ここまでのポジションを、日経平均の日足に重ねてみると、以下の通り。

日経平均 日足

第2章の幕は、不本意にも菅元首相の退任ニュースによって、2021年9月のメジャーSQ週が始まる前に、上がってしまった。

(つづく)

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